ラバーダム
小児歯科専門医では必須のアイテム、ラバーダム。正しい名称はラバーダム防湿です。簡単に言えば、使い捨てのゴムのマスクです。
お子様の口の中は、まるでお風呂場のような環境です。湿気が多く濡れています。そして、歯はお風呂場の窓ガラスの様なもの。お風呂場の窓ガラスに、何かをセロテープで貼ることを想像してください。念入りにタオルで拭いて貼っても、すぐに外れてしまいませんか?
子供の歯の治療も同じです。軽度の虫歯の場合には、虫歯になってしまった部分を削り取り、そこに接着剤でコンポジットレジンと言うプラスチックの素材を詰めて治す事が多いのです。その際に湿気を排除すると事が非常に大事なのです。その様にしないと詰め物が直ぐに外れてしまいます。
又、唾液の事も考えておかなければなりません。子供の場合は小さなお口の中に唾液が分泌しますので、直ぐに唾液で一杯になってしまいます。 つまり、ラバーダムをしないで治療をすると唾液が詰めようとしている歯に接触してしまいます。湿気でも接着を妨げる訳ですから、液体が存在したいた場合には、強固な接着はできないのです。つまり、この唾液の侵入も詰めたプラスチックが直ぐに外れてしまう原因になるのです。