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歯の漂白

BLEACHINGブリーチング

最近、歯を白くする、歯磨きの宣伝が、大流行していますが、実際には、汚れが落ちて、その人の本来の歯の色が戻るだけで、本当の意味で、白くは絶対になりません。しかし、アメリカでは、歯を白く見せるということは、日本人の想像を超えるごとく感心が強く、又、日本より、薬剤に対する政府の規制が緩い事も有り、数多くの商品が、スーパー等で、市販されています。(日本国内でも、週刊誌等に、歯を白くするクリーム等を見る事が有ると思いますが、まずは、本当には、白くならないと思って頂いて差し支え有りません。)

さて、歯の漂白(白くする=BLEACHING)について、少し説明します。神経を、取ってしまった歯の漂白は、さほど難しくなく、以前より行われている方法で、まあまあ、うまくいっておりましたが、神経をとっていない歯の漂白は、安全性、確実性から言って適当な材料が見あたらないのが現状でした。しかし!1991 年に、アメリカでこれらの面でとても画期的なハイライトと言う材料が発売されました。

この、ハイライトなる製品は、(たばこではありません。)京都に本社の有る(株)松風の、アメリカでの販売先のSHOFU DENTAL CORPORATION から発売されており、残念ながら、日本では発売されておりません。(薬事法の関係が、難しいらしい。)しかし 何事にも、向学心旺盛な日本の歯科医は、厚生省に許可を取って、個人が、治険として使用するとして、(責任は、全て使用する歯科医に有って、厚生省は何ら関わりが無いとし、第三者に売ってはならないと釘を刺される)個人輸入をして使っているので有ります。ここでは、ハイライトを使用したホワイトニングの方法をご説明していきます。

使用方法

ラバーダムをかけて、(ゴムのマスクみたいな物)そこの歯だけ、を露出させて、 そこに、製品の液と粉を混ぜ合わせた物を乗せて置いて、光重合器(ただの強い可視光線のランプ)を3分かざしてから、水洗する。これを1回の来院に付き3回位繰り返す。必要に応じて後日、同じ事を繰り返す。

効果

色の感じ方は、個人によってかなりの差が有る様で、満足して頂ける患者さんもいれば、不満足そうな患者さんも見受けます。よって、ブリーチング(漂白)を行う前に、良く話し合いをしておかなければなりません。効果としては。ただ、何となく白くなると思っていただくと良いでしょう。ですから、ブリーチングしても、満足の行かない色や、最初から、どうしてもこの色と言う場合は、被せたり(セラモメタルクラウン法)、セラミックの板を張り付けたりして(ラミネートベニア法)、方法を採った方が良いでしょう。ただこのブリーチングの利点は、何と言っても歯を削らないので、歯の中身に影響を与えない事と、短時間で終わる点です。 ただ中には、色の後戻りも有る事があります。病的疾患では有りませんので健康保険の適応外です。

使用方法

  1. 3分間も修復用の光重合器を照射し続けなければならないので、過熱して、重合器を壊したり、ランプの寿命を縮める事間違い無し。
  2. レジン充填は、直後にすると接着性が甘くなるそうなので、2から6ヶ月後にしなさいと、取り説には、書いて有る。
  3. 軟組織には、出来るだけ付着させない。当然白くなるし、あとでヒリヒリする。
  4. エナメル、セメント境の所は、注意しないと、知覚過敏になる。
  5. 皮膚についたら、直ぐに15分間洗う必要が有るそうだ。
  6. インフォームドコンセントが絶対に重要で、処置よりこちらに時間をかける必要が有り
  7. テトラサイクリンによる変色歯にも効果有るが、小臼歯部あたりで、効果を確かめてから、前歯に適応すべき。(車のワックスと同じで、見えにくい所で試してから)

練ったもの

記入:1996/10/20


追加記入:1997年位よりアルゴンレーザーを用いて、漂白剤を活性化する方法が実用化され、これならば熱を発生させる事無く短時間で漂白処理が終了する様です。ただ、アルゴンレーザーは高価な上、専用になってしまうので、導入に二の足を踏んでいます。1998/11/5

又、自宅でご自分で薬剤を歯に塗布していただくホームブリーチング(歯科医院にて専用のマウスピースの様な物をつくってから)と言う方法も、効果の期待できる方法として開発されて参りました。薬剤は過酸化尿素を使用します。1ヶ月位で効果が有ります。適応症例は、神経をとっていない歯の漂白に効果が有ります。そのうちに独立したホームページを作ります。

以上までが神経の有る歯のブリーチングです。

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