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口の中のできもの

下顎骨悪性腫瘍手術

下顎骨悪性腫瘍手術写真。
腫瘍の部分を切除し、腸骨を移植して再建しました。
私が某公立大学の口腔外科在職時の症例です。

口腔外科では口の中や、その周囲に生じた全ての病気を診察、診療いたしますが
今回は悪性腫瘍についての特集です。

口腔領域の悪性腫瘍の特徴

おおむね、目で見れる場所に生じるので発見しやすいのですが、それにも関わらず日本では大きくなってからの来院が多いのです。
頭部領域なので、腫瘍が浸潤してくると眼や脳に近いので治療が難しい場合が多いです。
腫瘍を切除した場合、噛めるように、また、見た目に関しても改善が求められます。これを 再建と言います。再建をするためには、皮膚や筋肉を体の他の部分から移植を行います。

口腔悪性腫瘍の発見の仕方

扁平上皮癌

扁平上皮癌

痛くない口内炎の様な潰瘍やシコリが、ずっと有る場合。口の中の粘膜で盛り上がって、時々出血等を起こす出来物。
虫歯の様な歯科疾患が無いのに、かなりの痛みが続く場合。口の中の粘膜に、強くこすっても剥がれない真っ白な部分が有り、拡大傾向の場合。

口腔悪性腫瘍にならないために

悪性腫瘍とは癌、肉腫、リンパ腫、骨髄腫、等、色々有りますが、そのほとんどの原因は解っていません。
今のところ、ある程度の因果関係が有るのではないかと思われる点は、喫煙です。
歯肉をニコチンでスモークして良い訳はありません。そして、しっかりと歯を直しましょう。虫歯でかけてしまった歯の端や、歯を抜きっぱなし にしている為に、反対側の歯が直接に粘膜を咬んでいる場合は、要注意です。

参考:癌と間違い易い疾患について

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