- 治療について - ラバーダム

ラバーダム

治療する部分だけを露出させるマスクの様なものです。

治療する部分だけを露出させるマスクの様なものです。

子供のラバーダム

子供のラバーダム

正式には「ラバーダム防湿」といいます。

ラバーダムは主に、歯の根の治療である「根管治療」や「小児歯科」の治療に用います。
最初に、根管治療時のラバーダムについて説明します。根管治療は歯内治療と呼ばれる様に歯の中の治療です。通常は神経の治療と呼ばれる事が多いのですが、それは麻酔をしないで触ると痛いからだと思われます。
口の中には、3000億個とも5000億個とも言われる細菌が住んでいます。そして、唾液1mlの中にも1億もの細菌が居ると言われています。根管治療においては、この唾液中の細菌を極力、治療中の根管内に入れないようにします。その理由は、治療部位の歯の中への細菌感染の予防の為です。

ラバーダムの使用と根管治療の成否に関しては関連性は低いと思まれます。しかし、ラバーダムは根管治療においては使用したほうが良いです。
ただし、ラバーダムをしない根管治療よりも、ラバーダムをしても暴力的に根の先を突いてしまったり、歯を削り過ぎる根管治療の方が圧倒的に予後は悪くなります。つまり、ラバーダムは基本的な事であり、手技の方が大きく歯の生存率に影響を与えると思われます。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の使用も同じです。マイクロスコープを使ったからといって、手技が下手な場合は予後は悪くなります。

次にラバーダムが大事なのは、小児歯科です。
小児の口は非常に狭いです。しかも唾液の分泌量が多く、高湿度の環境です。この様な状態の中では、歯に何かを詰めても外れてしまう事が多いのです。そこでラバーダムで防湿。歯だけを口腔内から隔離する必要が有るのです。
防湿以外にも、メリットは有ります。ラバーダムをしたほうが良い典型的なケースは、乳歯同士の歯の間が虫歯の場合です。
この場合ラバーダムをしないと、直ぐに詰めた樹脂が脱落すると言って差し支えないと思います。

ラバーダムをしないと、レジンと言う樹脂を詰めようと思っても唾液が歯に侵入してきて、レジンの接着を阻害します。また、ラバーダムをした場合は、歯の間に入ったラバーダムが歯肉を押し下げる為に、ラバーダムを掛けない場合より削れる範囲が広くなます。また、歯肉を触っても出血しなくなります。出血も唾液と同じく、レジンの接着を阻害します。よってラバーダムは子供のの歯の治療には必需品と言えます。

注意しなければならないのは、ラバーダムの中で嘔吐をした場合のそなえです。嘔吐物による窒息が小児の歯科治療中の事故につながる事があるからです。パルスオキシメーターを指につけて、呼吸が 抑制されていないか監視する場合もあります。
一番大事なのは、ラバーダムをつけたら、スタッフが目を離さない事だと思います。

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